前立腺がんは高齢化に伴い発症しやすくなるがんですが、リスクを高めるものとして動物性脂肪や乳製品の摂りすぎ、肥満、過度の飲酒や喫煙などが考えられますので、これらを控えることが予防につがなると考えられます。
また、大豆に含まれるイソフラボンがエストロゲン(女性ホルモン)様の構造を持つことから、前立腺がんを抑制する可能性があると考えられています。
野菜(緑黄色野菜)や果物にはビタミン類やカロテン(カロテノイド)類、ポリフェノール類、食物繊維などが豊富にふくまれています。
ビタミンやカロテン、ポリフェノールには活性酸素を抑制し、食物繊維は脂肪を吸着して吸収を抑える作用がありますので、緑黄色野菜や果物を積極的に摂りましょう。
特にリコピンが豊富な完熟トマトはおすすめです。
リコピンはジュースや缶詰などの加工品にも豊富に含まれています。
前立腺がんは進行が遅いため、早期がんの段階で発見されれば治癒が可能です。
ただし早期の段階では症状がないので、定期的に検診を受けることが最大の予防法です。
前立腺がんの検診には直腸検診や、PSA(前立腺特異抗原)という腫瘍マーカーなどがあります。
これらの検診で前立腺がんが疑われたら、前立腺の組織を採取して顕微鏡で検査する生検(組織診)が必要です。
前立腺がんの治療は、通常のがんの治療法である外科療法、放射線療法、化学療法(抗がん剤療法)の他に、ホルモン療法と言われるものが基本となります。
これは前立腺がんが男性ホルモン(アンドロゲン)の影響を受けて増殖するために、この男性ホルモンが作られる過程を抑えたり、前立腺に作用しないようにする治療法です。
ホルモン療法には、女性ホルモンや抗男性ホルモン剤を投与したり、脳の下垂体に作用して刺激ホルモンの放出を低下させる薬を皮下注射したり、男性ホルモンが多く作られる精巣を摘除する方法などがあります。