胆管とは肝臓と十二指腸を繋ぐ管で、肝臓で生成した胆汁を十二指腸に排出する役割があります。
胆管は肝臓内を走る肝内胆管と、肝臓外の肝外胆管とに分けられます。
肝内胆管は、肝臓内を網目状に走っており、やがて一本の管に合流されていきます。
肝外胆管は長さが約8cmあり、途中には胆汁を一時貯めておく胆嚢(たんのう)という小さな袋があり、出口は膵臓(すいぞう)内の膵管の出口と合流して十二指腸に繋がっています。
胆管がんは、胆管の上皮に発生するがん(悪性腫瘍)です。
発生部位によって肝内胆管がんと肝外胆管がんとに分かれますが、肝内胆管がんは一般的に肝がん(肝細胞がん)に分類され、通常は肝外胆管がんを胆管がんと呼びます。
胆管がんは、胆管の内側の粘膜に発生してから大体2通りの成長の仕方をします。ひとつは浸潤性発育といって、胆管内粘膜からインクが紙ににじむように周辺へ拡がっていくもので、最もよくみられます。
もう1つは胆管の内側に向かってきのこのように盛り上がる成長の仕方で胆管内発育と言います。
胆管がんの症状には、黄疸(閉塞性黄疸)、白色便、黄疸尿、痒みなどがあります。
胆管がんが発生し胆管内が閉塞すると、胆汁の流れが悪くなり逆流して血管内に浸透します。
血管内に胆汁が入ると、胆汁中に含まれるビリルビンという黄色い色素のため皮膚や白目の部分が黄色く変色します(閉塞性黄疸)。
閉塞性黄疸では、うっ滞した胆汁に細菌が感染することがあり、そのために発熱することがあります。閉塞が長引くと、細菌が血液中に入り込み敗血症を起こすこともあります。
胆管の閉塞のため胆汁が腸内に流れてこないため、便の色がクリーム色っぽくなるのが白色便です。
血液に進入した胆汁のため血液中のビリルビン濃度が高くなると、尿中にビリルビンが混じるため、尿の色が茶色っぽく濃くなります(黄疸尿)。
胆汁にはビリルビンの他、胆汁酸という物質が含まれていて、これが血管に入り込むと皮膚の痒みが現れることがあります。
日本では胆管がんで1年に8,000人以上が亡くなっており、年々増加しています。患者は60才以上に多く、男女比では男性の方に多く発生しています。