【膵臓の働き】
膵臓(すい臓)は胃のちょうど裏側にある細長い臓器で、長さは15〜20cm、重さは60〜90gです。膵臓の左右は十二指腸と脾臓に接しています。
膵臓の主な働きは2つあります。ひとつは膵臓の外分泌線から分泌される膵液を十二指腸に排出し、胆汁とともに食べ物の消化・吸収を進めることです。
膵液には脂肪を分解するリパーゼ、タンパク質を分解するトリプシン、炭水化物を分解するアミラーゼなどの消化酵素や電解質、水分が含まれています。
これらの消化酵素により食べ物は小腸で吸収可能な形に分解されます。
また、膵液は弱アルカリ性で、胃酸によって酸性になった食物を中和する働きもあります。
膵臓のもうひとつの働きは、内分泌腺からインスリンやグルカゴンなどのホルモンを血中に分泌する働きです。
インスリンは血糖値を下げ、グルカゴンは反対に血糖値を上げる作用があります。
【膵臓がんの症状】
膵臓にできるがんの90%以上は外分泌に関係した細胞、特に膵管の細胞から発症しますが、これを膵管がん(膵がん)と言います。
また、内分泌細胞から発生するがんを膵内分泌腫瘍と言います。
膵臓がんは、肺がん、胃がん、大腸がん、肝臓がんについで死亡数が多いがんで、年々患者は増加しています。
膵臓は胃や十二指腸、脾臓などに囲まれている上に、早期では症状がほとんどないことから、早期発見が非常に難しく、さらに隣接する臓器に浸潤、転移しやすく、根治的な治療も難しいので、死亡率が高いがんでもあります。
膵臓がんの症状としては、胃や背中が重苦しい、食欲がないなどがあります。
膵臓の十二指腸側にがんができて胆管がつまると、黄疸が出る場合もあります。
また、インスリンの分泌量が減り、のどが渇く、疲れやすくなるなど糖尿病特有の症状が現れることもあります。