【睡眠と健康】
人間は睡眠をとらなけらば生きていくことができません。
人生の三分の一は寝ている時間だと言われます。それだけ睡眠は大切なもの。
情報にあふれ、仕事に趣味に付き合いに忙しい現代人は、寝るのも惜しい、寝る時間がもったいないとよく言います。
例えば食事などは、早食いやながら喰いなどで、(健康にはよくないですが)時間を削ったり、極端を言えば栄養剤や点滴などで代替することも可能です。
しかし、睡眠だけは何をしても代わりに眠らなくていいということにはなりません。
睡眠が不足すると、様々な健康障害が起こるようになります。
睡眠は昼間の活動で蓄積された疲労やストレスをいったんリセットしてくれます。
睡眠は体だけでなく、脳にとっても休息の時間になります。
睡眠不足になると、集中力や記憶力が低下します。次いで運動能力や免疫力が低下して、あらゆる活動に支障が出るようになります。
女性の場合は、ホルモンバランスが崩れて、情緒不安定や月経不順、肌荒れなども起こります。
【睡眠のメカニズム】
睡眠状態はレム睡眠とノンレム睡眠の2つに分けられます。
レム睡眠は、浅い眠りで、体は休んでいるけれど脳は活動しています。
ノンレム睡眠は、深い眠りで脳も休んでいる状態です。
睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠がセットとなり、睡眠時間中に4〜5サイクル繰り返されます。1セットは平均約90分でですが、個人差があり、短い人は約70分、長い人だと約120分と幅があります。
一般に睡眠時間は約8時間が理想的と言われていて、少なくとも7時間は確保したいところです。
睡眠時間は、日照時間や年齢にも関係しています。
夏は一般的に睡眠時間が短くなりますが、これは冬に比べて日照時間が長い、つまり夜が短いことと関係しています。
また、子供は大人に比べて睡眠時間が長いですが、これには成長ホルモンが関わっていいます。
成長ホルモンは寝ている間に活発に分泌されるため、きちんと成長するためには睡眠時間がたっぷり必要なのです。
大人になると体の成長は止まりますが、睡眠中に肌の深部で細胞分裂が活発になることがわかっており、充分な睡眠は皮膚の健康や美肌にも役立ちます。
一般に年をとると睡眠時間が短くなりますが、これは睡眠をつかさどるホルモンであるメラトニンの分泌量が、年とともに減少していくことと関係しています。
健康のためには、睡眠時間とともに、毎日同じ時刻に就寝し同じ時刻に起床する睡眠リズムも重要です。
規則正しい睡眠リズムは、成長ホルモンや副腎皮質ホルモンなどの抗ストレスホルモンの分泌を活発にします。