歯肉炎の段階なら、完全に元の健康な歯の状態に戻すことができます。
歯周病の予防や、歯周病の進行を食い止める上で、最も重要なのはプラークを取り除くことです。
これをプラークコントロールといいます。
それには、食後にきちんと歯を磨くことが大切です。
単に食べかすを取るだけではなく、プラークまで取り除くためには、適切な道具を使って正しい磨き方をしなくてはなりません。
歯ブラシは口の奥まで無理なく入る大きさのものを選びます。
歯ブラシの端が歯と歯茎の境目にくるようにし、歯ブラシの毛を歯に直角に当てるのが基本です。
歯ブラシに加える力は200〜300グラム程度に。
力を入れすぎると歯茎を傷めてしまうことがあるので、歯ブラシの毛先を調理用の秤に押し当てて力の入れ加減をチェックするとよいでしょう。
歯ブラシを歯に当てたら、振動させるように小刻みに横方向に動かし、1カ所を10〜30回磨きます。
うまくできない場合には、歯科医や歯科衛生士に一度磨き方を指導してもらうとよいでしょう。
歯ブラシだけでは、歯と歯の間のプラークを完全に取り除くことはできませんから、1日1回は歯間ブラシやデンタルフロスを使ってきれいにする習慣をつけることが、より歯周病の予防につながります。
それから、禁煙が歯周病予防と悪化防止には必要です。
また食事面では、栄養バランスのとれた食事をし、カルシウムを十分に摂り、高血圧を防ぐために、甘いものや脂肪分の多いものは控え目にしましょう。
柔らかいものばかり食べずに、噛み応えのあるものを食べることも大切です。
キシリトール入りのガムを噛むのもいいでしょう。
定期的な運動をしてストレスをためないことも、歯周病の予防に役立ちます。
最後に、歯周病は単なる歯の病気と考えている人が多いと思いますが、研究が進むにつれて、歯周病になると全身の健康にさまざまな悪影響を及ぼすことが次第にわかってきました。
糖尿病や心臓病と歯周病が相互に深くかかわっていることがわかっていますし、骨粗鬆症との関連も指摘されています。
また、歯周病が誤嚥性肺炎(口の中の細菌が肺に吸い込まれることによって起こる)や早産を引き起こすこともあります。
健康に生きるためには、健康な歯が欠かせません。
高齢社会を迎え、改めて歯の重要性、歯周病の予防と早期治療の必要性が認識されています。