脳卒中は脳の血管障害の総称です。
脳卒中は、脳内の血管が破れる脳出血(脳内出血)、脳を覆っている軟膜と、その上のくも膜の間で出血するくも膜下出血、脳の血管が詰まる脳梗塞の3種類あります。
以前は脳卒中は日本人の死亡原因の第1位で、その中でも脳内出血が圧倒的に多数でしたが、現在では脳卒中全体で日本の死亡原因の第3位(約15%)で、その中で脳梗塞が6割を越えています。
ここでは現在の脳卒中の主流である脳梗塞を中心に話を進めます。
【脳梗塞の症状】
脳梗塞は加齢とともに確実に増えていく病気です。
つまり高齢者が増加すれば、脳梗塞にかかる人は確実に増えることになります。
脳梗塞の症状(発作)は、突然、あるいは少しずつ手足の片麻痺が起こる、ろれつが回らなくなったり言葉がうまく出なくなる、まっすぐ歩けなくなる、ぼんやりする、などの症状として現れます。
春先から梅雨にかけて、季節の変わり目に起きやすいことが知られています。
本格的な症状の前に、一時的な発作(一過性脳虚血発作= 一時的に脳の血流が少なくなると現れる脳梗塞に似た発作で、片側の手足がしびれたり力がなくなる、急にろれつが回らなくなったり、言葉が出なくなる、片方の目が見えなくなるなどの症状が現れる)が起こることもあります。
これは脳梗塞が起きる重大な警告ですので、見逃さないことが大切です。
脳梗塞は脳卒中の中ではすぐに命にかかわることが比較的少ないものの、片麻痺などの運動障害や言語障害等の後遺症が残ることが多いので、中高年以降は十分注意が必要です。
なお脳梗塞には血管の詰まり方により、脳血栓(動脈硬化性血栓性脳梗塞)、脳塞栓、ラクナ梗塞の3のタイプに分けられます。