メタボリックシンドローム(代謝症候群)は、過食や運動不足による内臓脂肪の蓄積(内臓脂肪型肥満)と、高血圧、糖尿病、高脂血症などが重複して発症している状態をいいます。
別名死の四重奏と言われますが、最近ではメタボリックシンドローム・メタボリック症候群の呼称で統一する傾向にあります。
これら内臓脂肪型肥満(上半身肥満・中心型肥満)、高血圧、糖尿病、高脂血症は、1つを発症すると他を合併しやすく、それぞれの症状は軽度であっても、多く合併するほど動脈硬化を促進し、心血管病変(虚血性心疾患)や脳梗塞(脳卒中)のリスクを高めます。
日本の企業労働者を対象にした調査では、これらのうち1つの症状を持つ人は、健康な人に比べ心血管病変発症のリスクは5倍、2つもつ人は10倍、3〜4つ併せ持つ人は30倍以上にもなるという結果が出ています。
日本のメタボリックシンドロームの診断基準は以下の通りです。
内蔵型肥満(ウェスト周囲径が男85cm・女90cm以上)に加えて、以下のうち2項目以上に当てはまる場合がメタボリックシンドロームと診断される。
1.血中脂質(中性脂肪値 150mg/dl以上、HDLコレステロール値 40mg/dl未満のいずれか、または両方)
2.血圧(収縮期血圧 130mmHg以上、拡張期血圧 85mmHg以上のいずれか、または両方)
3.血糖値(空腹時血糖値 110mg/dl以上)
メタボリックシンドロームは、典型的な生活習慣病であり、心臓病や脳卒中などの予備軍です。
メタボリックシンドロームの予防改善には生活習慣の改善が第一です。
まず、根本にあたる内臓脂肪を減らすことが重要で、そのためにはまず食生活を見直すこと、運動の習慣をつけること、禁煙すること、そして最後に薬です。