更年期障害は、身体の老化、生理的変化と関わっているので、予防することは難しいですが、食生活や運動やリラクゼーションなど生活習慣の改善で症状を緩和したり、他の病気への進行を予防することは可能です。
更年期障害の予防や症状緩和にいいとされる栄養素は、ビタミンC、E、B群、カルシウム、大豆イソフラボン、DHA、EPA、テアニン(お茶のうまみ成分)、ピクノジェノール(プロアントシアニジン)など。
食品としては、米ぬか、発芽玄米、ニンニク、ゴマ、青魚、緑黄色野菜、豆腐・大豆製品、クランベリーなどがお勧めです。
脂肪分と塩分の摂りすぎは控えましょう。
運動は、ウォーキングや水泳、エアロビクスなど軽めの有酸素運動や体操、ストレッチなどを週3回以上、1回1時間くらいおこなうことをお勧めします。
スポーツジムや医師に相談して、プログラムを組んでもらうといいでしょう。
また、アロマや音楽などによるリラクゼーション法も、更年期症状の緩和に役立つとみられます。
また、症状が強い場合は、ホルモン補充療法(HRT)などの薬物治療もあります。
HRTは、卵巣機能の低下または欠落にともなうホルモンの不足や欠乏に対して、ホルモンを補充して精神・身体機能を改善・維持することが目的です。
HRTには更年期障害を改善し、心疾患、血管疾患、骨粗鬆症などの発症を大幅に減らすというメリットがありますが、一方デメリットとして不正出血、頭痛、むくみなどのほかに、長期間続けると乳ガンのリスクが高くなると言われています。
日本ではHRTを受ける人は他の先進国にくらべて少なく、生活習慣の改善で対応しようとする傾向があります。
また、日本では更年期障害の症状を内科、整形外科などで診察してもらうことが多く、婦人科の利用が少ないということからも、更年期障害に対する意識の低さが伺えます。
症状がつらい場合は我慢せず、まずは更年期障害の専門医のカウンセリングを受けることをお勧めします。