血圧とは、血管の中を流れる血液の勢いが、動脈の壁に与える圧力のことです。
血管は、血液によって全身の各組織に必要な酸素と栄養分を送り届け、不必要な二酸化炭素と老廃物を回収するという役割があります。
心臓はその血管系(循環器系)の中心にあって、ポンプに似た働きをしています。
つまり、心筋の収縮によって血液を動脈中に送り出し、弛緩(拡張)によって静脈から血液を受け入れます。
心臓は、一定のリズムで正常時毎分約70回収縮と弛緩を繰り返しますが、これを心拍動といいます。一回の心拍動で送り出される血液量は約60mlで、一日に約10万回繰り返します。
血液は、心臓からまず大動脈へ送り出され、さらに細かく枝分かれした細動脈を通って毛細血管に流れ込みます。
毛細血管から各細胞に酸素と栄養素を渡し、二酸化炭素と老廃物を受け取って、細静脈、静脈を通って心臓に戻ります。
この循環を体循環といいます。
心臓に戻った血液は肺動脈を通って肺に送られ、二酸化炭素と酸素を交換し、肺静脈を通って心臓に戻ります。
この循環を肺循環といいます。
このように血液は心臓を中心として絶えず体内を循環しているのです。
高血圧(症)とは収縮期血圧(最高血圧=心臓が収縮した状態の血圧)か拡張期血圧(最低血圧=心臓が拡張した状態の血圧)の一方が慢性的に正常値より高い状態をいいます。
正常値は最高血圧が140mmHg未満、最低血圧が90mmHg未満で、最高血圧が160mmHg以上か最低血圧が100mmHg以上なら高血圧といえます(⇒血圧 参照)。
高血圧はよほど高くなければ自覚症状はありません。
それでいて、高血圧は狭心症や心筋梗塞などの心臓疾患や、脳卒中や腎臓病などの原因となり、肥満、糖尿病、高脂血症とともに、「サイレントキラー(静かな殺人者)」や「死の四重奏」などと呼ばれています(⇒メタボリックシンドロームとは 参照)。