その他の生活習慣病 > 潰瘍性大腸炎の原因
潰瘍性大腸炎は、厚生労働省の特定疾患調査研究班により病気の研究が進められていますが、なぜ病気が起こるのかは、現在のところはっきりと分かっていません。
有力な説としては、免疫異常がその原因となっている、自己免疫疾患のひとつではないかと考えられています。
人間の身体には、外から異物が侵入した際に、それを排除しようとするしくみ(免疫機能)が備わっています。
この免疫機能は腸管でも強く働いていて、消化された食べ物が腸を通過する際には、栄養分など体に必要なものだけを腸管の粘膜から吸収し、不要なものや有害なものは吸収せずに、そのまま腸を通過させて便として排泄します。
ところが、免疫異常が大腸に生じると、不要なものや有害なものまで腸管粘膜から吸収しようとするか、自分自身の粘膜をも異物とみなし、これを攻撃して傷つけようとしてしまうようになります。
その結果、大腸の粘膜に炎症が起こり、潰瘍やびらんができると考えられています。
異物を排除するために免疫機能が活発化すると、白血球が過剰に働き、本来ならば異物を処理するための物質を放出しつづけるため、持続する炎症が起こるのです。
ただし、この免疫異常説も決定的ではなく、炎症が起こるメカニズムとしては有力な説ですが、そもそもなぜ免疫機能の異常が起こるのか、潰瘍性大腸炎の発症のメカニズムはまだ明確には分かっておらず、決定的な治療や予防法がいまだ確立されていないのが現状です。
また、近年潰瘍性大腸炎が増加している背景には、大腸癌と同じように、食生活の欧米化、特に脂肪の多い食事のとりすぎがあると推測されています。
実際、欧米では潰瘍性大腸炎は昔から多く見られる病気なのです。