【腎盂腎炎の検査】
尿検査
尿の検査では細菌や白血球が確認されます。急性の場合は血尿もみられます。
血液・血清反応検査
白血球の増加や炎症の有無を確認するCRP(C反応性蛋白)試験では陽性度が高くなり、急性では血清IgM(免疫グロブリンM)値が高くなります。
X線検査
尿路に結石があるか、あるいは腎臓の大きさや腎杯の異常を確認します。
検査の結果、閉塞や構造上の異常や、結石などが見つかった場合には、手術が必要になることもあります。
【腎盂腎炎の治療】
急性腎盂腎炎
原因となっている細菌を判別し、それに有効な抗生物質を使います。
さらに安静と保温と水分補給に心がけるようにします。
通常およそ1週間ぐらいで治りますが、完全に治すことが大切で、自己判断で抗生物質の服用をやめたりすると、慢性化する恐れがあります。
安静については、腎臓への血流量は身体を横にしているとき、つまり寝ている姿勢のときに一番多くなります。
寝て血流量を増やすことで、腎臓の機能の回復を早めることができるのです。
保温がなぜ必要かというと、身体を冷やすと腎臓への血流量が少なくなるからです。
冬期の防寒はもちろんですが、夏にも効きすぎた冷房で身体を冷やさないようにしたいものです。
水分補給については、十分な水分を摂ることが大切です。
尿量が少なく尿が濃くなると、細菌が繁殖しやすくなり感染に対する抵抗力も弱まります。
逆にたくさん水分をとれば、たくさん尿が出るので細菌を洗い流すこともできます。
1日の尿量は大人で1000〜1500mlなので、少なくとも1日1500ml以上は水分を取りたいものです。
水分の取り方としては、白湯や番茶など刺激の少ないものをおすすめします。
慢性腎盂腎炎
急性と同様に抗生物質を使いますが、治療は長期に及ぶことが少なくありません。
慢性腎盂腎炎を引き起こす尿管結石などがある場合は、除去する治療や手術を行います。
前立腺肥大などについても同様です。
【腎盂腎炎の予防】
腎盂腎炎の原因としては、大腸菌などの細菌が尿道、膀胱、尿管を通って腎臓へ進入してくることが多いので、膀胱炎の予防法がそのまま腎盂腎炎の予防にも役立ちます。
⇒膀胱炎の予防