腎臓の主な働きは尿をつくって排泄することです。
体内で作られたたんぱく質の老廃物や有害物質などは、、血流に乗って腎臓に運ばれてきます。
腎動脈という太い血管によって老廃物等を含んだ血液は腎臓に集まり、腎臓の組織の糸球体で濾過されて尿細管を通る間に、不必要な成分を排泄したり、必要な成分を再吸収したりしながら濃縮されて尿となります。
その尿は腎杯から腎盂に集められ、尿管、膀胱をへて尿道から体外に排出されます。
腎盂腎炎は、片方または両方の腎臓の腎盂や腎杯、さらに腎臓の髄質が、細菌の感染によって炎症をおこしている状態をいいます。
腎盂腎炎は風邪のような症状の現れる場合や、症状がほとんど感じられない場合もあり、腎盂腎炎と気づかずに放置してしまうことがあります。
腎盂腎炎には急性腎盂腎炎と慢性腎盂腎炎があります。
1.急性腎盂腎炎
風邪を引いたように高熱が起こり悪寒がして、震えが止まらなくなります。
ときには短時間のうちに40度を超える高熱になることもあります。
しかし、高熱がでても肺炎や扁桃腺炎などに比べて全身の状態は悪くありません。
腰痛や、脇腹の痛みも伴ないます。
片方または両方の腎臓が腫大し、感染を起こした側の背中(腰背部)に圧痛があります。
尿管がけいれんすると、腎疝痛という激しい痛みが起こることもあります。
また、頻繁に尿意をもよおして尿の回数が多くなりますが、量は少なく、排尿時の痛みや残尿感など膀胱炎のような症状も表れます。
また、白血球が混じるために白く濁ります。
2.慢性腎盂腎炎
慢性腎盂腎炎の症状は様々ですが、活動性の慢性腎盂腎炎の場合は急性腎盂腎炎と同じような症状が現れることもあります。
非活動性の場合、無症状のこともあります。
多くの場合、微熱やだるさを感じ、食欲不振、吐き気などもありますが、自覚症状がない場合もあり、慢性腎盂腎炎を判別するのはとても難しいといわれています。