痔の治療というと手術を連想する方が多いようですが、いまでは治療の選択肢が増え、手術は極力避ける方向に変わってきています。
手術が必要なのはかなり重症の場合だけで、手術の場合でも技術の進歩もあって痛みなどはずいぶん軽減されてきています。
現在、痔の治療の基本は保存療法で、その中心となるのは生活療法です。
痔になったことがある人は、生活を改善して再発を予防することが大切です。
痔は生活習慣病といえますから、たとえ治療を受けて治っても、痔になりやすい生活習慣を改めない限り再発しやすく、根本的な解決にはなりません。
痔の経験がない人でも、生活環境の変化やストレス等がきっかけで痔を発症することが少なくないので、痔になりにくい体質を生活習慣の中で養っておきましょう。
【痔の予防のポイント】
食習慣などを見直して便通を整える
バランスのとれた食事をし、特に野菜や穀物を多く食べ、ビタミン、ミネラル類や不溶性の食物繊維(セルロースなど)を多めに摂取し、腸を整えるようにします。
一方、アルコール、煙草、そして香辛料(こしょう、唐辛子、カレー粉)を過度に摂ることは、肛門に負担になるので控えます。
肛門を清潔に保つ
肛門は不潔にしておくと、絶えず刺激を受けることになり、その結果さまざまな症状が出てきたり、症状を悪化させることになります。
このため、排便の後はできるだけ、肛門を洗浄するくらいの心配りが大切です。
毎日入浴すれば、肛門を清潔に保つことができ、また血行がよくなるので痔の予防になります。
お尻にかかる負担を減らす
椅子に座って仕事をするなど、同じ姿勢を長時間続けていると肛門のうっ血を招きやすくなります。
排便のときに、できるだけ強く力まないことも大切です。
あと適度な運動をすると、便通がよくなり痔の予防にもつながります。