【胃・十二指腸潰瘍の検査】
胃潰瘍・十二支潰瘍かな、と思ったら病院にいって検査を受けてください。
検査方法はX線検査や内視鏡検査(胃カメラ)があります。
胃のX線検査は胃全体を観察することができますが、近年は胃の内部を直接見ることができる内視鏡検査が普及し一般化しています。
内視鏡検査では、粘膜表面に色素を散布してより細かい部分を観察したり、潰瘍の組織の一部を取り出して顕微鏡などで観察しがん細胞かどうか調べたり(生体検査)することも可能です。
【胃・十二指腸潰瘍の治療】
胃潰瘍・十二指腸潰瘍の治療は、薬と食事療法を組み合わせておこないます。
潰瘍がひどい場合には、内視鏡手術などをおこなうこともありますが、ほとんどは薬だけで治ります。
胃・十二指腸潰瘍の治療薬には、「胃液の分泌を抑える」「防御機構を助ける」ものなどがあります。
胃液の分泌を抑える薬の代表的なものには、H2ブロッカー(ヒスタミンH2受容体拮抗薬)、PPI(プロトンポンプ阻害薬)、抗ムスカリン薬(抗ムスカリン受容体拮抗薬)などがあります。
防御機構を助ける薬には、粘膜被覆保護薬、組織修復促進薬、粘液産生分泌促進薬、胃粘液微小循環改善薬などがあります。
その他に、制酸薬(胃液を中和する)や、精神安定剤などが治療に使われることもあります。
注意したいのは、潰瘍の薬は必ず医師による検査・診断を受けて、処方してもらったものを飲むようにして下さい。
H2ブロッカーなどは薬局で簡単に手に入りますが、胃潰瘍だと思って薬局で買った薬を飲んで一時的によくなったおかげで、胃がんの発見が遅れてしまった、などということがないように、異常を感じたら自分で判断せずに必ず病院で検査・診察を受けることが必要です。
胃・十二指腸潰瘍の食事療法の中心的は、胃に負担をかけたり、胃液の分泌を盛んにしないように、刺激の強い香辛料、酸味の強いもの、コーヒー、炭酸飲料、熱いもの、冷たいもの、高脂肪食などを控えることと、潰瘍の治癒を促進するために豆腐や牛乳、白身の魚などの高タンパク質の食品などを積極的に摂ることです。
牛乳には、胃の粘膜を保護する働きがあります。
さらに、空腹の時間が長いと胃液が分泌されてしまうので、1回の食事の量を少なくして、食事の回数を増やすこともあります。
【胃・十二指腸潰瘍の予防】
胃潰瘍・十二指腸潰瘍は、症状が軽ければ2〜3ヶ月間の治療で治りますが、前にも述べたように治っても再発しやすいという特徴があります。
まだ、現代社会は過労、ストレス、食生活など潰瘍を起こしやすい生活環境が多くあります。
胃・十二指腸潰瘍を起こさないため、再発を予防するためには、以下のように生活習慣を見直し注意することが大切です。
1.過労にならないように、適度な休息をとる
2.睡眠時間を充分にとる
3.趣味などでリラックスできる時間を作る
4.バランスのとれた食事を規則正しく摂る
5.香辛料など刺激の強い食品や熱い食べ物は控える
6.ドカ食いや早食いを避ける
7.過度の飲酒を控える
8.禁煙する