胃潰瘍・十二指腸潰瘍の症状・説明

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 胃潰瘍・十二指腸潰瘍の症状・説明

胃潰瘍と十二指腸潰瘍は、胃液など自ら分泌する消化液によって自らを消化(自己消化)してしまうことから、まとめて消化性潰瘍と呼ばれます。
口から入った食べ物の通り道である消化管の内側表面は、すべて薄い粘膜で覆われています。
粘膜の下は、内側から外側に向けて粘膜筋板・粘膜下層・筋層・漿膜とういう部分で構成されていて、消化管の壁を形成します。
潰瘍(かいよう)とは、このような消化管の壁が様々な原因によって傷つき、えぐられた状態を言います。
一般的に傷が粘膜にとどまるか粘膜下層にまで達しない浅い状態をびらん、粘膜下層より深い状態を潰瘍というふうに区別します。
胃潰瘍と十二指腸潰瘍(胃・十二指腸潰瘍)は、それぞれ胃と十二指腸にできた潰瘍のことです。

【胃潰瘍・十二指腸潰瘍の症状】
1.腹痛
胃潰瘍・十二指腸潰瘍の代表的な症状は腹痛です。
胃潰瘍では、みぞおちの辺りが痛み、潰瘍が深い場合は上腹部全体が痛みます。
十二指腸潰瘍では、右上腹部や背中が痛みます。
胃・十二指腸潰瘍の痛みで特徴的なのは、食間や夜中など空腹時に痛むことが多いことです。
これは、空腹時に胃酸の分泌が多くなり、粘膜や潰瘍を傷めるためです。
食事中や食後は、胃の中が食べ物で満たされるので、胃酸も薄まり痛みがおさまります。

2.胸焼け
胃液が食堂に逆流することで起こります。胃液分泌が多い人によく見られます。

3.吐血・下血
潰瘍が深いと出血することがあります。
出血量が多い場合、悪心とともに黒褐色の血を吐いたり、黒いコールタール状の便が出ることもあります。

4.悪心(おしん)・嘔吐
胃の出口(幽門部)や十二指腸の潰瘍を繰り返すうちに、傷痕の粘膜がひきつれて狭くなり、食べ物(消化物)が通りにくくなることがあります(幽門狭窄)。
そうなると、消化物が胃液とともに胃の内部に溜まって、悪心や嘔吐を起こすようになります。

5.その他の症状
食欲不振、体重減少、便通異常など

胃潰瘍・十二指腸潰瘍は、日本人にとても多い病気です。
日本では、胃潰瘍のほうが十二指腸潰瘍より多いですが、近年十二指腸潰瘍の患者が増えています。
これは食生活の欧米化が関係していると思われます。
年齢的には胃潰瘍は40〜50代に、十二指腸潰瘍は30〜40代に多くみられ、男女別にみると、どちらとも男性に多く発症しています。 胃潰瘍・十二指腸潰瘍は、とても再発しやすい病気です。
最近では薬で潰瘍をほぼ治療することができますが、再発を繰り返しているうちに潰瘍ががん化することがあるので注意が必要です。
潰瘍が深くなり漿膜を突き破った状態を穿孔性(せんこうせい)潰瘍と言います。
穿孔性潰瘍になると、消化物や胃液がもれ出して腹膜炎を起こし、最悪の場合死にいたることもあります。

⇒ 胃潰瘍・十二指腸潰瘍の原因

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