一度すり減ってしまった関節軟骨は、もとの完全な状態に戻すことはできません。
したがって、変形性膝関節症の治療では、痛みを軽減し、膝が完全に曲がり切らない・伸び切らない状態を改善し、膝の機能を高め維持することを目指します。
治療法は症状の進行度合いや痛みの程度などによって異なりますが、薬物療法、温熱・冷却療法、運動療法の3つ(保存的治療)が基本で、保存的治療が奏功しない場合には、関節鏡視下手術、骨きり術、人工膝関節置換術などの外科的治療がおこなわれます。
薬物療法では、膝関節内部の炎症を抑える消炎鎮痛剤の使用や、関節内へのヒアルロン酸注入などがあります。
温熱・冷却療法とは、関節炎による痛みをやわらげたり、炎症を鎮めるために患部を温めたり冷やしたりする治療法です。
運動療法には、血行を良くして痛みを軽減させるほか、関節の動きをスムーズにする効果、新陳代謝が活発になり炎症の原因となる老廃物の排泄を促進させる効果、患部周辺の筋肉量を増やして関節への負担を減らす効果などがあります。
なお、温熱・冷却療法や運動療法は、医師による診察を受けてから、医師の指示に従っておこなわなければなりません。
変形性膝関節症は加齢と共に発症しやすく、進行性を伴った病気ですが、一次性変形性膝関節症の場合は、若い頃からの生活習慣の改善により、予防したり発症や進行を遅らすことも可能です。
1.肥満をふせぐ。
2.ウェオーキングなどの運動を定期的に続けて、大腿四頭筋など足の筋力を維持する。
3.激しいスポーツや膝に負担のかかりすぎる運動は控える。
4.足に合った靴を選ぶ。
5.O脚を直す。
6.畳に座るより椅子に腰掛ける生活を。
7.毎日お風呂に入り血行を良くする。
8.膝や足をなるべく冷やさないようにする。
9.食事でコラーゲンを良く摂る。
(予防的にグルコサミン・コンドロイチン等のサプリメントを摂るのはよいが、症状が進んでから摂っても効果はあまり期待できません)