皮膚がんの種類 > 有棘細胞がん
有棘細胞がんは、表皮の有棘層の細胞から発生する皮膚がんです。
紫外線、特に中波長紫外線(UVB)の影響が大きいとされているがんで、顔や首、手の甲など日光にさらされやすい部位に多く発症します。
紫外線にさらされる部位のほかにも、外傷ややけどの跡、慢性膿皮症といわれる完治しにくいおでき、皮膚潰瘍、床擦れ(褥瘡:じょくそう)、放射線療法後にできる慢性放射線皮膚炎などの部分にも起こりやすく、砒素(ひそ)化合物やタール、鉱物油(切削油)などが発症に関与する場合もあります。
さらに、子宮頸がんの発生原因とも言われているヒトパピローマウィルスが、一部の有棘細胞がんの発症に関わっていると考えられています。
有棘細胞がんの症状は、発生部位や発生原因によってさまざまですが、一般に、初期は皮膚上に直径5mmくらいの盛り上がりが生じ、表面にかさかさした皮膚が付着します。
やがて紅色をした大きな隆起になり、噴火口やカリフラワーのような形状になります。表面にびらんや潰瘍を伴って出血したり、細菌に感染して膿や悪臭が出る場合があります。
有棘細胞がんは、進行すると筋肉や骨に浸潤したり、血流やリンパにのって肺や肝臓など他の臓器に転移します。