栄養所要量とは
「栄養所要量」とは、日本人の健康の保持・増進と、生活習慣病の予防のための標準となるエネルギー量と各栄養素の摂取量を、厚生労働省が示したものです。
昭和45年に策定されてから5年ごとに改定されており、現在公表されているのは第6次改定の日本人の栄養所要量です。
以前は栄養の欠乏症の予防が主目的でしたが、現在は過剰摂取への対応も考慮しており、“欠乏を防ぐ必要量(所要量)”とともに、“過剰摂取による健康障害を防ぐための上限値(許容上限摂取量)”も設定し、これらを合わせて「食事摂取基準」としています(許容上限摂取量が設定されている項目は、ビタミン類・ミネラル類のみになります)。
食事摂取基準の算定方法
食事摂取基準は、栄養欠乏症を予防する観点からと、過剰摂取による健康障害を予防する観点から算定されています。
栄養欠乏症を予防する観点から、特定の年齢層と性別集団ごとの必要量を測定して、その集団の50%の人が必要量を満たすと推定される1日の摂取量を「平均必要量」としています。
「所要量」は、原則「平均必要量+標準偏差×2(2SD)」の式で算出したもので、特定年齢層・性別集団の97〜98%の人が、1日の必要量を満たすのに十分な摂取量とされます。
「許容上限摂取量」は、特定の年齢層と性別集団において、ほとんど全ての人に健康上の悪影響を及ぼす危険性のない最大限の量のことです。
ですから、各栄養素の1日の摂取量を「所要量」以上「許容上限摂取量」未満にすれば、不足もせず過剰摂取の危険性もなく、食事・栄養面から健康維持と生活習慣病の予防ができるということができます。
ただし、その人の体格や健康状態によっても必要最適な摂取量が変わってきますので、あくまで目安として参考にすればいいと思います。