飲酒と生活習慣病

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 お酒と生活習慣病

「酒は百薬の長」という言葉があるように、適量のお酒は胃腸を適度に刺激し食欲を増進させたり、善玉コレステロール(HDL)を増やして動脈硬化を防ぐ作用があると言われています。
しかし、強いお酒を飲んだり、飲み過ぎると食道炎や急性胃炎や急性アルコール中毒などの急性疾患にかかることがあります。
また長期に渡る過度な飲酒は、肝臓や膵臓(すい臓)など臓器の疾患や高血圧、虚血性心疾患、脳血管疾患などの生活習慣病の原因となり、さらにアルコール依存症やアルコール精神病などの精神疾患にかかる場合もあります。

酒に含まれるアルコールは、摂取されると胃で20%が吸収され、残りの80%は小腸で吸収されます。
吸収されたアルコールの90%以上は血管を通って肝臓に運ばれ、肝臓で処理されます。
肝臓に入ったアルコールは、アルコール脱水素酵素(ADH)によって有害なアセトアルデヒドに代謝され、アセトアルデヒドはアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)によって酢酸に代謝されます。
酢酸は筋肉などで水と炭酸ガスに分解されます。

肝臓が1時間にアルコールを代謝できる量は、体重1kg当たり約100mgです。
つまり体重60kg の人が1時間に肝臓で処理できるアルコール量は約6gで、これはビールなら大瓶三分の一本、日本酒三分の一合くらいになります。
これを超える量のアルコールを摂取すると、肝臓で処理しきれないアルコールが血管を通って全身に行き渡ります。
これが酔った状態です。
また、肝臓で代謝しきれないアセトアルデヒドが血流に乗って体内をめぐると、吐き気や頭痛といった不快症状を引き起こしますが、これが悪酔いや二日酔いの状態です。
さらに短時間での過剰なアルコール摂取は、血中アルコール濃度を急上昇させ、急性アルコール中毒を起こすことがあります。

一回に飲むお酒の適量には個人差があります。
つまりお酒に強い人と弱い人がいるわけですが、それはその人が持つアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)の量で決まります。
ALDHには1と2の二つの型があり、生まれつきALDH2がない人はアルコールを全く受け付けません。
生活習慣病を予防して健康的にお酒を楽しむために、以下のことを守りましょう。

○お酒を飲む前に牛乳を飲む

○つまみには揚げ物などはなるべく控え、高たんぱく質のものを中心に

○飲む日は他の食事の摂取カロリーを控えておく

○飲み会の最後は果物でしめる

○お酒以外の水分をたっぷり摂る(血中アルコール濃度を下げる)

○最低週2日は飲酒しない日(休肝日)を設ける

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