人は誰でも老化して年を取り、いつか最後を迎えます。
公衆衛生、医学、栄養学、疫学などの発展により、昔に比べると平均寿命は格段に伸び、日本は世界の最長寿国になりました。
しかし、寿命が伸び高齢者が増加するとともに、がん、心臓病、脳卒中、など、加齢と深い関係がある成人病・生活習慣病患者が急増しています。
認知症(痴呆症)や寝たきり患者もこれからますます増加することが確実視されています。
今後さらに高齢化が進むにあたって、社会全体は、生活習慣病患者の増加を抑え認知症や寝たきりにの人を増やさないようにすること、個人は、高齢になっても健康を保ちながら心身ともに自立し、高いQOL(生活の質)を維持することが関心事です。
老化のスピードというのは、人によって違います。
特に中高年以降になると個人差が顕著に現れます。
同じ50才の人でも片方は、肌にはりがあり、しわも無く、髪の毛につやがあり30代後半に見える人もいれば、同じ50才でも60代後半と思われる人もいます。
外観と中身が必ず一致するとは限りませんが、たいてい若くはつらつと見える人は、実際健康である人が多いのが事実です。
逆に、実年齢より老けて見える人は、健康障害や疾患を抱えているひとが多いのも事実。
本態性高血圧、動脈硬化、インスリン非依存型糖尿病や、それに起因するがん、心臓病、脳卒中などの生活習慣病は、身体の老化現象と言えます。
今後、高齢者の増加によって、医療保険制度や介護保険制度が、現在の保険料や公的負担でまかないきれなくなり、保険料や個人負担がますます高くなることは間違いありません。
これからは自分の健康は自分で守りながら、高齢になっても自立して活き活きと生きることが、個人にも社会にもより大切になるでしょう。
そのためには老化のメカニズムを理解し、生活の中で予防していくアンチエイジング(生理的な老化をなるべく遅らせて、健康な期間を長く保つための考え方)の考えを取り入れ習慣化することが必要です。